2011年より現在まで、宮城県・岩手県・福島県の3県において、さまざまなアートプログラムを展開しています。
被災地の状況に応じたプログラム内容の変化と、ラインナップをご紹介します。
2018
震災から8年目を迎え、安定化する風景のなかで、生活のさまざまな場面で静かに節目が訪れていました。継続事業は着実に積み重ねた成果とともに10年という次の節目を見据えた事業設計を行いました。3県で8プロジェクトを実施。東京で東北のプロジェクトを伝えることを試みるトークセッションの開催、ウェブサイトでの情報発信、ジャーナル『FIELD RECORDING』の第2号を発行しました。
岩手 | ・ぐるぐるミックス in 釜石 ・記憶と記録のプロジェクト ・釜石アート支援プログラム「とうほくのこよみのよぶね」 |
宮城 | ・つながる湾プロジェクト(公式サイト) ・えずこフリー塾 |
福島 | ・ラジオ下神白-あのときあのまちの音楽からいまここへ- 福島藝術計画×Art Support Tohoku-Tokyo(公式サイト) ・福島こども藝術計画 ・情報発信プログラム |
東京 | ・トークセッション#03「REC⇄PLAY ある復興団地の「声(風景)」をなぞるー「ラジオ下神白 あのときあのまちの音楽からいまここへ」の報奏会」 ・シリーズ「東北からの風景」 ・ジャーナル「FIELD RECORDING」vol.02 |
2017
震災から7年目を迎え、沿岸部では造成工事などが進行し、現地の生活に変化が訪れてきました。継続事業は現地のパートナーとの緊密な連携のなかで、地域状況に応じたプログラムの発展を目指しました。3県で8プロジェクトを実施。仙台でのトークセッションの開催、ウェブサイトでの情報発信、現地状況のリサーチをかねたジャーナル『FIELD RECORDING』を創刊し、東京側の活動も活発化させました。
2016
震災から5年が経ち、数十年後の地域の暮らしを想像し、そのために必要なプログラムづくりが求められるようになってきました。事業を継続するなかで築いた関係性をもとに現地状況に応じた新規プログラムにも着手。いわき市では文化政策と関連したプログラムが始まり、3県で10プロジェクトを実施しました。またトークセッションの開催やインタビュー集の発刊など東京側の活動も始めました。
岩手 | ・ぐるぐるミックス in 釜石 ・ノコノコスコープ in 釜石・大槌 ・釜石アート支援プログラム「とうほくのこよみのよぶね」 |
宮城 | ・つながる湾プロジェクト(公式サイト) ・こどもを対象としたワークショップ |
福島 | 福島藝術計画×Art Support Tohoku-Tokyo(公式サイト) ・森のはこ舟アートプロジェクト2016 ・学校連携共同ワークショップ「おとなりアーティスト2016」 ・情報発信プログラム ・マナビバ。~文化政策から、地域の未来をつくる~ ・ラジオ下神白-あのときあのまちの音楽からいまここへ- |
東京 | ・トークセッション「風景づくりの作法 ― 記憶(きおく)の継承と記録(きろく)の役割」 ・インタビュー集『6年目の風景をきく-東北に生きる人々と重ねた月日』 |
2015
被災状況への応答を経て、震災が顕在化させた地域の課題と長期的に向き合うための事業展開が求められるようになりました。そのため、集中的な地域展開と新たな事業展開を模索した一年。福島県では、復興公営住宅での事業を実施。3県で9プロジェクトを展開しました。
岩手 | ・きむらとしろうじんじんの「野点」 in 釜石・大槌 リサーチ&アーカイブ ・コミュニティ拠点形成プログラム ・釜石アート支援プログラム「とうほくのこよみのよぶね」 |
宮城 | ・つながる湾プロジェクト ・こどもを対象としたワークショップ(ダンスプロジェクト、ライブアートプロジェクト) |
福島 | 福島藝術計画×Art Support Tohoku-Tokyo ・森のはこ舟アートプロジェクト2015 ・イトナミニティプロジェクト ・学校連携共同ワークショップ「おとなりアーティスト!」 ・情報発信プログラム |
2014
震災から3年を節目に外部支援が減少。岩手県と宮城県では重点的な地域展開を行い、事業体制の拡充を試みました。福島県では、継続的に全県的な事業展開を行いました。いわき市では復興公営住宅への移行による課題の検討が始まった時期。3県で11プロジェクトを実施しました。
岩手 | ・ひょっこりひょうたん塾 ・きむらとしろうじんじんの「野点」 in 釜石・大槌 ・釜石アート支援プログラム「とうほくのこよみのよぶね」 |
宮城 | ・つながる湾プロジェクト ・芸術銀河2014×Art Support Tohoku-Tokyo 忘れないための被災地キャラバン「いま、もう一度、見て、聴いて、カンがえる。」 |
福島 | 福島藝術計画×Art Support Tohoku-Tokyo ・森のはこ舟アートプロジェクト2014 ・マナビバ。-manaviva-被災地のこれからを考える勉強会 ・近所にできた小さな美術館をみんなではじめるフォーラム第2弾 「美術館にできること 美術館だからできること」 ・学校連携共同ワークショップ「ふしぎな世界の入り口」 ・ほったてフロンティア ・情報発信プログラム |
2013
長期的な芸術文化活動を見据えた、地域の持続的な体制づくりが焦点となった時期。自治体との連携も継続し、3県で14プロジェクトを実施。宮城県では、過去の事業成果を踏まえて「おがつの芸祭 鼓舞」、「みやぎぶんか3ねんめ会議」への後援も行いました。
岩手 | ・ひょっこりひょうたん塾 ・きむらとしろうじんじんの「野点」 in 釜石・大槌 ・釜石アート支援プログラム「とうほくのこよみのよぶね」 |
宮城 | ・つながる湾プロジェクト ・芸術銀河2014×Art Support Tohoku-Tokyo ・忘れないための被災地キャラバン「いま、もう一度、見て、聴いて、カンがえる。」 |
福島 | 福島藝術計画×Art Support Tohoku-Tokyo ・発信・発展フォーラム ・筑波大学CRプロジェクト ・「プロジェクトFUKUSHIMA!」美術部 ・週末アートスクール ・DAYLILY ART CIRCUS 2013 ・小名浜仮設美術館「地引網と浮き球」 ・学校連携共同ワークショップ「スタンプを創ろう! 大きな絵」 ・猪苗代・はじまりの美術館プロジェクト ・日比野克彦つなげるつながるプロジェクト「6年間の思い出ベスト10!」 ・対話劇を作ろう 平田オリザプロジェクト |
2012
緊急対応の時期を過ぎると、アーカイブや議論の場づくりといったトピックが浮上してきました。現地自治体(岩手県大槌町、宮城県、福島県)との共催での事業も開始し、福島県とは「福島藝術計画×Art Support Tohoku-Tokyo」を全県的に展開しました。3県で18プロジェクトを実施。
岩手 | ・ひょっこりひょうたん塾 ・普代村鵜鳥神楽継承プロジェクト ・釜石アート支援プログラム「とうほくのこよみのよぶね」 |
宮城 | ・藤浩志とカンがえる! ドキュメント ・女川常夜灯ワークショップ「あるく・かたる・火をかこむ」 ・山元町「井戸端会議」支援事業 ・ユイノハマプロジェクト「桃浦を想い、桃浦を担ぐ、桃浦を紡ぐ」 ・アートでHUGくもう! おおあみキッズアート2012 ・浦戸諸島リサーチプロジェクト ・なんのためのアート ・ARC>T_ARCHIVE |
福島 | 福島藝術計画×Art Support Tohoku-Tokyo ・フラッグシッププログラム ・週末アートスクール ・柿の木プロジェクト ・マイタウンマーケットキャラバン ・南相馬アートのあそびばプロジェクト ・福島旗プロジェクト「はた と 想う」 ・までいの心による地域作りプロジェクト |
2011
仮設住宅や集会所、仮設商店街でのワークショップの実施といった被災直後の現地状況に対して、課題応答型の多種多様なプログラムを展開しました。3県で19プロジェクトを実施。東京都交響楽団とヘブンアーティストの派遣も、本事業の枠内で行いました。
岩手 | ・川俣正ワークショップ ・ひょっこりひょうたん塾 ・モザイクタイルで看板を! ・釜石アート支援プログラム ・鵜鳥神楽「宿めぐり」 |
宮城 | ・藤浩志とカンがえるワークショップ ・雄勝法印神楽 舞の再生計画 ・女川コミュニティカフェプロジェクト ・アート・インクルージョン クリスマスプロジェクト2011 ・ユイノハマプロジェクト「カラダでぶつかり、汗を流す。集え、21 人の浜っ子たち」 ・震災ケア・アートサロン ・アーティストラン!!イボイシステーション!! ・マイタウンマーケットキャラバン ・アートポンプ計画 気仙沼「こどもと復興商店街ワークショップ」 ・アートポンプ計画 山元町「山元町伝統工芸職人支援事業」 |
福島 | ・福島大風呂敷 ・までいの会プロジェクト ・喜多方・三島・西会津週末アートスクール ・南相馬アートのあそびばプロジェクト |
宮城/福島 | ・東京都交響楽団 |
岩手/宮城/福島 | ・ヘブンアーティスト |