東北の地での実践に出会ってゆくと、過去の経験やほかの地の実践や人々の姿につながってゆくことが起きます。それは、震災直後の自身のふるまいだったり、その地で暮らす他者の経験、そして震災とは関係のない出来事までほんとうにさまざまです。いまわたしたちが目撃している「表現」は、地中の水脈のように見えにくい経験のリレーとして現在に現れているものなのかもしれない。目に見える表現だけでなく、その背景には、どのような態度や作法が育まれているのだろう(「はじめに」より)。
目次
はじめに
Interview
きむらとしろうじんじんさんにきく
名付けられる側に回り続ける
Memo
2011年3月11日~2012年10月10日
きむらとしろうじんじん
さみしさという媒介についての試論
瀬尾夏美
旅するからだ:ことばと絵をつくる
ふるさと
瀬尾夏美
8年目の荒浜を歩く
村上 慧
Conversation
くり返し、くり返し訪ねる
「RE:プロジェクト」座談会
東北からの表現
かもめマシーン『俺が代』
中﨑 透『Like a Rolling Riceball』
わたしの東北の風景
編集後記 佐藤李青
参加者一覧
『FIELD RECORDING vol.02
特集:表現の水脈をたどる』
編集長:佐藤李青(アーツカウンシル東京)
編集:川村庸子、嘉原 妙(アーツカウンシル東京)
デザイン:内田あみか
反訳:薄木利晃(PHYLOSYKOS CO.,Ltd)
監修:森 司(アーツカウンシル東京)
印刷:株式会社山田写真製版所
発行日:
2018年12月27日 第1刷発行
2019年11月29日 第2刷発行
発行:アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)