東日本大震災を経験し、だんだんとほかの土地の厄災の経験に気がつくようになりました。同じような課題を見出し、取り組む手法への共感をもつ。そうして双方が学び合うように導き出させる視点は、まだ厄災を経験していない人々にとっても意義があるかもしれない。そして、時間が経つことで遠くなってしまう震災の経験を、遠くの人々と共有するための糸口になる可能性もあるのではないか(「はじめに」より)。
目次
はじめに
Prologue
八巻寿文さんにきく[後編]
言葉/自然
Dialogue
秘密の置き場所
高森順子×瀬尾夏美
Coversation
白地の持つ豊かさに気づく
気仙沼 リアス・アーク美術館に山内宏泰さんを訪ねる
山本唯人
途中の風景、その続き
松本 篤
厄災からの表現
チリのアルピジェラ
山川冬樹 ≪歩みきたりて≫
2010年代の『原爆の図』と記憶の伝播
岡村幸宣
わたしの東北の風景
編集後記 佐藤李青
参加者一覧
編集長:佐藤李青(アーツカウンシル東京)
編集:川村庸子、嘉原 妙(アーツカウンシル東京)
デザイン:内田あみか
反訳:薄木利晃(PHYLOSYKOS CO.,Ltd)
監修:森 司(アーツカウンシル東京)
印刷:株式会社山田写真製版所
発行日:
2020年1月17日 第1刷発行
発行:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
*本号はTokyo Art Research Lab 研究・開発「流通・発信プログラム」の一環として制作されました。