山間の秩父に生まれ、京都の同志社大学で哲学を専攻。のち東京に移り、1991年に最初の評論集『シミュレーショニズム』(1991年、増補版=ちくま学芸文庫)を刊行、批評活動を始める。主な著作に『日本・現代・美術』(新潮社、1998年)、『戦争と万博』(2005年)、『後美術論』(2015年、第25回吉田秀和賞)、『震美術論』(2017年、平成29年度芸術選奨文部科学大臣賞、いずれも美術出版社)ほか多数。責任編集に『日本美術全集 19 拡張する戦後美術』(小学館、2015年)などがある。
キュレーションした展覧会に「アノーマリー」(レントゲン藝術研究所、1991年)、「日本ゼロ年」(水戸芸術館、1999–2000年)ほか、2021年1月より「平成美術 うたかたと瓦礫(デブリ) 1989–2019」展を企画・監修(京都市京セラ美術館)。1985年の日航機123便御巣鷹の尾根墜落事故を主題とする戯曲に「グランギニョル未来」(2014年)、福島の帰還困難区域で開催中の“見に行くことができない展覧会”「Don’t Follow the Wind」では実行委員を務め、アートユニット「グランギニョル未来」(赤城修司、飴屋法水、山川冬樹)を結成、展示にも参加している。